バスの乗り降りができるようになりました

膝の運動器疾患を抱える利用者Aさんのケアプランに位置付けられていた、「バスを利用しての隣市への外出」という目標について、当事業所では①筋力強化、②段差昇降練習、③バスでの外出をプログラムに組んでいました。会津バスさんのご協力のもと、会津美里町を走っているバスでは、どの路線の何時にどのタイプがあるかを調査させてもらい、その環境を想定した練習を継続してきました。まず、バスの種類ですが、①ワンステップ、②ツーステップ、③ノンステップ、の3種類がありました。段差の高さは、最高が①ワンステップの36cmで、手すりを利用してこの高さを昇降できることが、バスでの外出には必要なスキルでした。これに乗り降りできれば、会津バスさんの路線バス利用においては、どれを利用しても対応できることになり、路線・時間を気にせず外出が可能になると想定しました。掲載させてもらった写真は、ワンステップバスを使って町内中心地へ外出プログラムを実施した際のものです。ご本人も、「何年かぶりに乗れた」と嬉しそうにお話されていました。今後は、「バスを利用しての隣市への外出」というケアプランの目標達成に向けて、皆さんと一緒に頑張っていきたいと思います。Aさん、おめでとうございます。また、準備段階から大変ご協力頂きました、会津バスさんにも御礼申し上げます。

地域包括ケアの視点からですと、ある一人の方がバスに乗れるようになることには大変大きな意味があると思います。それは、「バスに乗れない⇒外出が減る⇒閉じこもる⇒足腰や認知機能が低下する⇒要介護度が悪化する」というサイクルになるか、「バスに乗れた⇒友人宅へ遊びに行った帰りに市街地で買い物をしてくる⇒ご本人のQOLの向上と中心市街地の活性化につながる」の違いがあるためです。それぞれの対象者に応じたこういった変化が、5人、10人と増えていけば、地域にとっては相当な意味があると思われます。対象者の方の思いをくみ取って、ケアプランの目標達成に向けて全員で取り組むことの重要性を再確認できました。最近何かとキーワードになっている「自立支援型ケアマネジメント」についてですが、この流れに乗り遅れないよう、努力していきたいと思います。