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人工股関節全置換術例の自覚的脚長差について

当事業所には現在理学療法士はおらず、PTジャーナルも購読していませんが、気になるニュースがありましたのでご紹介致します。股関節の手術をして、足の長さが異なってしまった場合、それを補う形で厚底の靴を履いたりすることは、長年されてきたことです。今回の論文では、それが体重のかかり具合に有効かどうかを、有効であると考察したもののようです。

当事業所の利用者さんにおいても、複雑な経過の中で足の長さが異なってしまった方がおられます。昔作ったという補高シューズを探してもらい、これを再度履いて歩行してもらうようにしたところ、歩容の改善が確認できました。日常使用するものは、ほんの少し構造が違うだけでも、ご本人にとっては動作がしやすくなったりします。それを数日、数か月と積み重ねるうちに、関節への負担、筋肉の使い方、活動への意欲、などなど、どんどん広がっていきます。また、その逆も然りですね。今使っているものが、本人の活動・参加にどのように影響しているのか、将来的にはどうなのか、しっかりと評価していく必要があります。

以下がその論文ニュースです。

人工股関節全置換術例の自覚的脚長差

6月9日閣議決定された経済財政運営と改革の基本方針について

ページ31あたりから医療介護関係の内容が載っております。キーワードというか、目立つのは「インセンティブ」、「見える化」、「アウトカム」、といったあたりでしょうか。入院リハビリテーション分野においては、既に回復期病棟でこの3つが導入されています。FIMによる実績指数や目標設定等支援管理料などです。こういったものが、介護報酬にも導入されてくることは十分予測できます。これを見えるようにしろということも言われそうですが、見えるようにするには常日頃よりデータ収集・集計・分析をする必要があります。介護分野においては、確かに維持目的の方が沢山いらっしゃいますが、医療と介護のスパイラルの中で、財政上医療の期間が短くなっていることを踏まえると、介護分野にも能力改善を求められることは仕方のないことかもしれません。提供するサービスが何を目的として、その評価を何でするのか、ここはしっかりとやっていく必要がありそうです。

2017内閣骨太方針

体組成測定について

当施設では、より安全で効果的なリハビリテーションのため、業務用体組成計(タニタMC-780A)を導入しています。体重、体脂肪率、筋肉量、骨量、基礎代謝量、BMI、などが、わずか15秒ほどで計測できます。これにより、おおよその栄養状態、筋肉の左右差、肥満状態などを把握することが可能で、全身状態チェックの一部として役立てております。下記がその評価表となります。まずはご自分の体を正確に知ってもらうことが、リハビリテーションの第一歩ですので、アセスメントには特に注意を払ってサービス提供をしております。

体組成測定

畑仕事の準備が完了しました

近隣の某農業顧問にお手伝い頂いて、畑のマルチ作業が終了しました。これによって、保温・保湿・雑草抑制などの効果が得られるとのことです。準備した苗は、ナス、きゅうり、ピーマン、トマトです。来週利用者さんと一緒に植える予定です。

サービス提供単位について

何度も変更が生じてしまい、申し訳ございません。誠に勝手ながら、現在半日コースの利用者さんのみということもありまして、利用時間を半日コースのみとさせて頂きます。宜しくお願い致します。なお、午前コースにおいては原則的には昼食がつきますが、状況に応じて対応させて頂きますのでご相談下さい。

活動・参加に向けたスクリーニング評価

病院のリハビリ科に勤めていた頃に感じていたことですが、入院患者さんの高齢化と重複障害、入院歴の複雑化が、ここ最近増えてきた気がします。そうなると、評価のとっかかりとしての情報収集に、生活歴の聴取がますます重要になります。IADLのスクリーニングとして、Lawton IADLはいかがでしょうか。食事・家事・洗濯の項目は、男性の非評価項目となっていますが、最近の男性は家事をなさる方が増えていますからね。カットオフ値は、8項目中3項目以上0点があれば、退院時(3.06倍)及び退院後6か月時点(2.21倍)の死亡や施設入所など、オッズ比が有意に高くなるという報告があるようです。これを踏まえると、ICFにおける活動・参加への評価、介入の重要性がうかがえますね。当施設においても、ケアプランに応じた活動・参加へのアプローチを大事にしていきたいです。

評価表は下記をクリックお願いします。

 

Lawton IADL

介護予防分野での転倒アセスメント

病院勤務中の転倒アセスメントは、Berg Barance Scale・転倒転落アセスメントスコア(独自)・ADL自立チェックリスト(独自)を用いて行っていました。事業対象者の場合には、会津美里町高齢者あんしんセンターさんより、基本チェックリストを頂きますが、転倒スクリーニングに特化したスコアとして使えそうです。カットオフ値は10点です。興味がある方は以下をクリックしてご覧ください

転倒スコア

MMSEカード版

認知症の評価にも、MMSEが使われることが増えていますが、対象者の方になるべく抵抗感なく取り組んでもらえるということで、月間レクに紹介されていたものを作りました。これを裏返して検査を開始し、対象者の方はこれを1枚ずつめくりながらそれに答えていき、得点できたものとそうでないものを分けて、あとで採点するというものです。聞き取って返答する以外に、読解の情報も入るため、得点自体が信頼性を保つことができるかどうか微妙な気がしますが、より能動的に検査に取り組める可能性はあると思います。

科学的介護について

4月14日政府の未来投資会議での厚生労働大臣資料です。私はリハビリ屋ですので、科学的根拠に基づいたサービスについては、それなりに経験して努力もしてきたつもりです。医療においては、ここに書かれていることはごく当たり前のことであり、現場では毎日論文と顔を突き合わせながら必死に患者さんの回復のため、時間が使われていることは事実です。難しいのは患者さんや利用者さんとの間で、治療や介護についての目的や効果をしっかりと共有できていない部分です。計画書や評価表ひとつとっても、非常にわかりにくく、サービスを受ける側は読む気にすらならない現状です。「わかりやすいリハビリ計画」。これにはぜひ拘ってサービスを提供して参りたいと思います。目標とゴールを共有することが、リハビリテーションの第一歩ですからね。

それと、「自立支援に向けたインセンティブを検討」とされています。「介護=自立支援」、これが定義になっています。どうしても「自立支援=改善」というイメージがつきまといますが、現場においては「改善」がゴール設定として不適切なケースが多々あります。そのあたりに、どのようにインセンティブをつけるのか、今後注目していく必要がありそうです。